大学生活は、社会人になる前に自分を知り、自分の人生について考える貴重な時間です。
しかし、中には大学を辞めたいと思う人もいますよね。
ただ、大学を中退することについて親からの反対がありそうだと思うと、その気持ちを打ち明けることもできず、苦しんでしまいがちです。
そんな大学生に向けて、今回は「大学を辞めたいが親から反対される場合の、説得フレーズや切り出し方」についてまとめました。
この記事を通じて、大学を辞めたいという気持ちに悩む人が、自分の気持ちを打ち明け、親と向き合うための助けになれば幸いです。
大学生が辞めたいが親から反対される理由一覧
大学を中退することについて、親としては心配が尽きません。
以下は、多くの親が抱えるであろう理由です。
大学卒業は社会的に重要視される
親としては、子供の成功を望むものです。
現代社会では、大学卒業が最低限のステータスとされています。
社会的には、大学を卒業した人の方が、卒業していない人よりも優遇される傾向にあります。
就職活動が難しくなる可能性がある
大学を中退した場合、就職活動が難しくなる可能性があります。
採用担当者は、志望者の学歴に注目する傾向があります。中退した場合、その学歴に傷がつくため、就職が難しくなる可能性があります。
将来的な不安がある
大学を中退すると、将来的な不安が生じることがあります。
例えば、キャリアアップが困難になることや、収入面での不安があることが挙げられます。
親としては、将来的な不安を抱えた子供を見たくないものです。
費用が無駄になる可能性がある
大学には学費がかかります。
親は、子供のためにお金をかけているわけですから、中退した場合、その費用が無駄になってしまうことに対して不安を抱くことがあります。
親自身のプライドや期待が裏切られる
子供が大学を中退することで、親自身のプライドや期待が裏切られることがあります。
親は、子供に期待を寄せているものです。その期待が裏切られることで、親自身のプライドや自己評価が下がることがあります。
【理由別】大学生が辞めたいが親に反対された時の説得フレーズ集
大学生が大学を中退したい理由は様々ですが、親は大学卒業を社会的に重要視している場合があります。
そこで、そのような親に対する大学生が親を説得する際のフレーズを紹介します。
大学卒業は社会的に重要視される
私は大学を卒業することで社会に貢献したいと思っていますが、現在の状況では勉強に集中できないため、一度大学をやめて精神面を回復し、改めて大学に戻りたいと思っています
大学卒業は社会的に重要視されることが多く、親の期待や社会からのプレッシャーがかかることがあります。
この場合、自分の意思を伝えつつも、大学卒業に向けて努力する意欲を示すフレーズを用いることが重要です。
また、精神面を回復し、勉学に集中することができるというアプローチも有効です。
就職活動が難しくなる可能性がある
大学に行かない期間もできる勉強やアルバイトなどで自己研鑽に励み、将来の就職に向けて準備を進めていきたいと思います
現在の自分には大学生活を続けるための精神的な余裕がありません。一度休学することで自己管理能力を高め、就職に向けての自信をつけることができると思っています
大学卒業をしてから就職することが当たり前とされている現代社会において、大学を中退することで就職に悪影響が出ることが親の心配となります。
この場合、将来の就職に向けた準備(資格や研究など)をする意思を示すことで、親に対する安心感を与えることができます。
将来的な不安がある
今、自分が辞めることが将来にとって最善の選択かどうかは分かりませんが、今後も自分自身を成長させていくためには、今の選択が必要だと思います。
将来に不安を感じるのは当然ですが、将来に不安を感じるからといって、今辛い状況を続ける必要はありません。自分の人生は自分で決めることができます。
大学を中退することで将来に不安があるという親の気持ちを踏まえた上で、自分自身の可能性を広げるために、今の選択が必要だと思う旨を伝えることが大切です。
自分自身の人生は自分で決めることができるということを伝え、決断することが大切であることをアピールすると良いでしょう。
費用が無駄になる可能性がある
大学を辞めたからといって、今までの学費が無駄になるわけではありません。これまでの学びが私の人生にプラスになっていることは間違いありません。
大学を辞めることで、今まで以上に責任を持って働き、自立するための時間と経験を得ることができます。
大学生が辞めたい理由の一つに費用が挙げられます。
ですので、親に伝える際には、学びや成長があったから学費は無駄になっていないことや、自立するための時間や経験を得られたことを伝えることがポイントです。
親が心配していることに対して、自分なりの解決策を提示し、親を安心させることが大切です。
親自身のプライドや期待が裏切られる
私が大学を辞めることで、お母さん(お父さん)のプライドや期待を裏切ってしまったことを深く反省しています。しかし、私がこのまま続けても将来的に精神的・身体的に疲弊してしまうと思います。私は自分の将来に責任を持ち、一度立ち止まって自分を見つめ直すことが必要だと考えています。
親自身のプライドや期待が最大の障害となっているため、子どもが謝罪の言葉を伝えることが重要です。
その上で、自分の将来に対する責任感を伝え、一度立ち止まって自分を見つめ直す必要があることを伝えることで、親に理解してもらうように努めましょう。
【親のタイプ別】大学生が親を説得するフレーズ集
大学生が親を説得するためには、親のタイプに合わせたアプローチが必要です。
以下に代表的な親のタイプと、それぞれに対するアプローチを紹介します。
過保護タイプの親の場合
過保護な親の場合、子どもに何かあったときにもすぐに駆けつけ、守ってあげたいという思いが強いため、大学中退に対しても否定的な意見を持つことがあります。
しかし、大学生は自立したいという気持ちが強く、自分で考えて行動することが必要です。
そんな過保護な親を説得するためには、以下のようなフレーズが効果的です。
大学で学んだことはもちろん大切ですが、人生経験を積んで成長することも大切だと思うんです。
もちろん、お父さん(お母さん)の気持ちは分かりますが、自分で決めたことをやり抜くことで、自信をつけて成長したいと思っています。
過干渉タイプの親の場合
大学生が親に反対されている理由の1つに、親が過干渉な場合があります。
この場合、親が大学生のやりたいことに口を出しすぎて、ストレスを感じさせてしまうことがあります。
過干渉な親を説得するには、次のようなフレーズが有効です。
お母さん(お父さん)が心配していることは分かるし、心配してくれることにも感謝しています。できるなら私は自分の人生を自分で決めたいと思っています。
私はあなたと同じくらい、自分の人生に責任を持っています。今回の決断も自分で判断し、責任を持って行動します。
私が失敗した場合、その責任は自分で取ります。お父さん(お母さん)の責任にはしません。自分の人生に責任を持って決断したいと思います。
過干渉な親は、自分の子供のことを心配しているだけなので、あまり攻撃的な言葉を使わず、親の気持ちを尊重するようにしましょう。
また、親との関係を大切にするためにも、親に自分の思いをしっかりと伝えることが大切です。
過去に自身が辛い経験をしたことがある親の場合
親の中には、自身が過去に辛い経験をしたことがあるため、子供が同じような苦しみを味わってしまうのではないかと心配する方もいます。
そんな親に向けた説得フレーズを紹介します。
大丈夫です、私はきちんと考えた上での決断です。心配をおかけして申し訳ありませんが、これが私の人生で歩むべき道だと思っています。
もし私が辛い思いをすることがあっても、それは私の人生の一部だと思って受け止めます。私自身が決断したことで、責任を持って行動します。
自分自身で決めた道を進むことで、自分自身が責任を持って行動することが大切だと思っています。ご心配をおかけしてしまって申し訳ありませんが、私が今決断したことは、私にとって一番正しいことです。
もし私が辛い思いをすることがあったとしても、それは私自身が決めたことだからです。私が決めた道を進んで、自分自身で責任を持って行動します。
以上が、過去に自身が辛い経験をしたことがある親に向けた説得フレーズの例です。
親に対して、自分自身が決めたことに責任を持って進むという強い意志を伝えることが大切です。
大学生が親と円満に大学中退の話を進めるためのアドバイス
大学中退をすることは、親子の関係に大きな影響を与えることがあります。
しかし、中退したいと思っている大学生にとっては、自分自身の未来を考えると、中退することが最善の選択である場合があります。
そこで、親と円満に話し合い、中退の意思を伝えるためのアドバイスを紹介します。
相手の立場に立って話す
親に中退の意思を伝える場合、自分の気持ちばかりを主張するのではなく、親の気持ちにも目を向けることが大切です。
親にとっては、子供の将来を心配する気持ちが強いため、中退という選択肢に対して反発することがあります。
そこで、親がどのような気持ちでいるのかを理解し、親の立場に立って話すように心がけましょう。
自分の考えを具体的に伝える
中退する理由は、人それぞれです。
親に中退の意思を伝える際には、自分がどのような理由で中退したいと思っているのかを具体的に伝えることが大切です。
たとえば、「学業に専念するためにアルバイトをする必要があるが、時間的に両立できないために中退することにした」というような理由を伝えると、親も納得しやすくなるでしょう。
親の不安を解消する方法を考える
親が中退に反対する理由は、子供の未来に不安を感じている場合が多いです。
そこで、親の不安を解消する方法を考え、伝えることが大切です。
たとえば、中退後にどのような進路を考えているのか、どのようなキャリアアップを目指しているのかを伝えることで、親が安心することができます。
必要な手続きを整える
大学中退を決めたら、必要な手続きを整えることが必要です。手続きによっては、時間がかかるものもあるため、早めに対応することが重要です。
以下は、大学中退時に行う必要がある手続きの例です。
- 学費の返済についての手続き
- 奨学金の返済についての手続き
- 転籍先の手続き
- 在学中に行ったアルバイトの手続き
- 退学手続き
手続きについては、大学の担当者に相談すると良いでしょう。
大学中退は、自分自身の人生にとって重要な決断です。
親との話し合いや手続きの準備など、しっかりと対応して、自分の人生を歩んでいきましょう。
親に言い出す前に大学生がするべき準備や心構え
大学中退を親に伝える前に、自分自身でしっかりと準備をしておくことが大切です。
以下に、親に話す前に用意しておくと良い準備と心構えを紹介します。
自分の気持ちを整理する
親に話す前に、自分自身で大学中退をする理由をしっかりと整理することが必要です。
自分がどうしても大学中退をしたいのか、どのような理由があるのか、自分自身で明確にしておきましょう。
理由が明確であれば、親に対しても話がしやすくなります。
将来のビジョンを話す
大学中退を伝える際には、将来のビジョンを話すことも大切です。
大学を卒業しなくても、自分の将来に向けて学ぶことができる方法はたくさんあります。
将来のビジョンをしっかりと話し、親に対して自分が将来どのようなことをしたいのか、具体的に伝えることが大切です。
周りの人の意見も聞く
親に相談する前に、友人や先輩、教授など周りの人の意見を聞いてみることも大切です。
友人や先輩からは、同じような悩みを抱えている人や、すでに同じような状況を経験した人からアドバイスをもらうことができます。
また、教授やキャリアセンターのカウンセラーなどの専門家からは、進路やキャリアに関するアドバイスをもらうことができます。
特に、大学にはキャリア支援センターがある場合が多く、そこに相談することで将来の進路について具体的なアドバイスをもらうことができます。
しかし、周りの人からアドバイスをもらう場合は、その人たちの経験や考え方によってアドバイスが異なることもあるため、自分自身の判断も重要です。
自分の考えをまとめる
周りの人のアドバイスを聞いた後は、自分自身の考えをまとめましょう。
自分がどうしたいのか、どうしたいと思っているのかを明確にすることが大切です。
自分自身が納得した上で親に話を進めることができれば、親も納得しやすくなります。
まとめる際には、以下のようなポイントを意識してまとめると良いでしょう。
- 大学を辞めたい理由
- 辞めた後の進路や将来のキャリアについての具体的な考え方
- 親に話をする際には、具体的にどのようなアプローチをとるかを考える
以上のようなポイントをまとめることで、自分自身の考えを整理し、親に話を進める準備ができます。
親に大学を中退する許可をもらうための話の切り出し方
大学を中退することについて、親に話すのは勇気のいることです。
しかし、しっかりと準備をして、上手に話しを切り出すことで、親も理解してくれることがあります。
以下に、大学を中退する許可をもらうための話の切り出し方を紹介します。
時間帯や場所に気を遣う
まずは、話を切り出す時間帯や場所に気を遣いましょう。
親が疲れていたり、忙しい時に話しを切り出すと、相手もイライラしてしまいます。
また、外出先で急に話しを切り出すのも避けましょう。
家でリラックスして話せる時間帯や、お茶でも飲みながら話す場所を選びましょう。
態度や口調に気をつける
話しを切り出すときは、態度や口調にも気をつけましょう。
相手を否定するような表現や、怒りっぽい口調は避け、相手の気持ちに寄り添うように話を進めていきましょう。また、話しをする前に自分の気持ちを整理しておくことも大切です。
事前に話しの内容を整理する
話しを切り出す前に、話しの内容を整理しておくことも大切です。中退する理由や今後の進路について考えておき、それを明確に伝えましょう。
また、親の懸念や疑問にも答えられるように、事前に資料を用意しておくと良いでしょう。
言葉遣いに気をつける
話しをする際は、言葉遣いにも気をつけましょう。
敬語を使うのはもちろんですが、親しい間柄であってもタメ口は避けるようにしましょう。
また、謝罪や感謝の言葉を忘れずに伝えることも大切です。
相手の意見にも耳を傾ける
話し合いの中で、自分の気持ちや思いをしっかりと伝えることはもちろん大切ですが、同じように相手の意見にも耳を傾けることが必要です。
親も、あなたのことを心配しているだけでなく、自分の考えや価値観に基づいてあなたに進路を決めてほしいと思っているかもしれません。
「大学を中退すると、社会で生きていくのは難しいんじゃないか」と心配される親に対しては、「社会に出る前に、しっかりと自分がやりたいことを見つけ、そこに向けてステップを踏むために中退したいと思っているんです。自分が本当にやりたいことに向かって頑張ることが、社会で生きていく力になると思うんです」と伝えると、親もあなたの思いに共感してくれるかもしれません。
共通の目的を探る
話し合いの中で、共通の目的を見つけることも大切です。
例えば、「将来、自立して自分の生活を支えるために、今、自分がやりたいことを見つけるために中退したいと思っている」というように、あなたと親の目的が一致していることを伝えると、親も納得しやすくなります。
共通の目的を見つけることで、話し合いがより円滑に進むことが期待できます。
親に内緒で大学を中退する前にするべきことと事後報告の注意点
大学を中退する前に、親に内緒で辞める場合、自分でしっかりとした準備をしておく必要があります
ここでは、親に内緒で大学を中退する前にするべきことと、事後報告の注意点を紹介します。
親に内緒で大学を中退する前にするべきこと
進路の選択肢を確認する
大学を中退した場合、将来において進路選択肢が限られる可能性があります。
そこで、大学を辞めた後に進む進路について、しっかりと調べておくことが重要です。
また、中退後に就職する場合には、就職先を決める前に履歴書の作成や面接対策なども行っておくと良いでしょう。
資金計画を立てる
大学を辞めると、学費が返済期限までに返済できるかどうか心配になることもあります。
そこで、返済期限までに返済できるような資金計画を立てることが必要です。
具体的には、収入源の確保や、返済額を抑えるための返済方法の選択などが挙げられます。
家族や友人と相談する
大学を辞めるという重大な決断をする場合、周りの人に相談することも大切です。
家族や友人と相談することで、自分の考えを整理することができたり、アドバイスをもらえたりすることがあります。
また、周りの人に相談することで、自分の選択が認められることもあります。
事後報告の注意点
親に内緒で大学を中退する場合、後日親に報告する必要がありますが、その際に注意すべき点があります。以下に注意点をまとめました。
事実を伝える
まずは事実を伝えることが大切です。親はあなたのことを心配しているので、正直に話すことが信頼を築くためにも重要です。
事実を伝えることで、自分が責任を持って行動していることを示すこともできます。
言い訳はしない
事実を伝えることは大切ですが、その際に言い訳をすることは避けましょう。親が理解できないからといって、自分の行動を正当化することは話を複雑にするだけです。事実を伝えるだけでなく、その理由や思いをしっかりと伝えることが大切です。
謝罪の言葉を伝える
親があなたを心配していることは事実です。
そのため、親に対して謝罪の言葉を伝えることも大切です。親に迷惑をかけたことを謝罪し、再び信頼関係を築くためにも、謝罪の言葉は必要です。
決断の理由を説明する
親に対して、なぜ内緒にしてしまったのか、なぜ中退を決めたのか、その理由をしっかりと説明することも大切です。
親があなたのことを理解してくれることで、円満に事後報告をすることができます。
以上の点を踏まえ、事後報告を行いましょう。
事実を伝え、謝罪の言葉を伝え、理由を説明することで、円満に事後報告を行うことができます。
親に内緒で大学を中退した後の事後報告フレーズ
大学を中退した後、親に内緒で過ごしていると、親子関係が悪化する可能性があります。
そこで、早めに事後報告をすることが重要です。以下に、親に内緒で大学を中退した後の事後報告フレーズをいくつかご紹介します。
事後報告フレーズその①
大学を中退しました。自分にとって大学生活はうまくいっていなかったため、このような決断をしました。ただ、これからも将来のことを考えながら、前向きに生きていきたいと思っています。
このフレーズは、自分の意思をしっかりと示していることがポイントです。
中退したことを後悔していないことを示すことで、親も納得しやすくなります。
事後報告フレーズその②
大学を中退しました。もちろん、そんな自分を見て落ち込まれるお母さんの気持ちを考えると申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、このまま大学に行っても何も得るものがないと判断したため、このような決断をしました。今後もしっかりと進路を考えていきます。
このフレーズは、自分の気持ちだけでなく、親の気持ちにも配慮していることがポイントです。
親の気持ちをくみ取りながら、自分の意思を伝えることで、親も納得しやすくなります。
事後報告フレーズその③
大学を中退しました。自分にとって、大学生活はつらいものでした。でも、今後の人生について、もう一度考え直してみたいと思っています。とりあえずは、バイトや留学など、色々な経験をして、自分自身を見つめ直したいと思っています。
このフレーズは、中退後の自分自身についてしっかりと考えていることがポイントです。
中退してしまったことを後悔しているわけではなく、自分自身をよりよくするために新しいことに挑戦することを示しています。
以上が、親に内緒で大学を中退した後の事後報告フレーズの例です。
参考にし、自分なりのフレーズで親の反対へ対策していただければと思います。